野球経験者がゴルフで最初に苦しむのはグリップ。インターロッキングで教わったものの中身が分からず、力みとストロンググリップ変形に悩んだ私が、5年かけて辿り着いたグリップの考え方を実体験で解説。右利きレフティ特有の悩みにも触れます。
「ゴルフのグリップ、なんとなく教えてもらった通りに握ってるけど、これで合ってるのかな?」
ゴルフを始めて1年目の私が、毎ラウンドのように感じていた違和感です。
ゴルフを教えてくれた人からは、**「インターロッキングで握ればOK」**と教わりました。型は確かに覚えました。でも——スイング中にどう握り続ければいいか、力をどれくらい入れればいいか、そこが全く分からなかったんです。
その結果、私のスイングは力みまくり、その結果ストロンググリップに変形していました。打球は安定せず、曲がり幅も大きく、5年やってきた今振り返ると——初期の上達を一番邪魔していたのは、グリップだったと確信しています。
野球を10年やってきた人間が、ゴルフのグリップで何に苦しみ、どう乗り越えたのか。今回は、野球経験者がゴルフで一番直すべきはグリップだったという話を、実体験ベースで全部書きます。
特にゴルフを始めたばかりの野球経験者には、ぜひ最後まで読んでほしい内容です。なぜなら、グリップは「目に見えない部分」だから、自分でも気づきにくいんです。
グリップは「ゴルフ上達の最初の関門」だった
ゴルフを始めた頃の私は、スイングの形やトップの位置ばかり気にしていました。グリップなんて、**「クラブを握るだけの動作」**くらいに思っていたんです。
でも今になって振り返ると、グリップこそが、ゴルフ上達の最初の関門でした。
グリップが安定しない=スイングが安定しない
ゴルフのスイングは、グリップから始まり、グリップで終わる動作です。クラブと身体をつなぐ唯一の接点であるグリップが安定していなければ、その先のスイングが安定するはずがありません。
これは、料理で言えば**「包丁の持ち方」**みたいなもの。包丁の持ち方が変なら、どんなに良い食材を使っても、どんなに丁寧に切っても、結果は安定しないですよね。
ところが、初心者ほど**「グリップは適当でいい」**と思いがちです。スイング技術に意識が行き過ぎて、手元の話に注意が向かないんです。
そして野球経験者は、さらに厄介な問題を抱えています。それは——**「野球の握り方の癖」**が、知らず知らずのうちにゴルフのグリップに出てしまうこと。
私のグリップ失敗談|「インターロッキング」しか知らなかった
ゴルフを始めた時、教えてくれた人からインターロッキンググリップを勧められました。
インターロッキングとは、右手の小指と左手の人差し指(レフティの私の場合は逆)を絡める握り方。タイガー・ウッズも使っている、有名な握り方です。
「インターロッキングで握ってね」と言われ、その通りに握りました。
そもそも、他の握り方を知らなかった
ここで正直に告白すると——当時の私は、インターロッキング以外の握り方を知りませんでした。
ゴルフのグリップには、実は3種類あります:
- インターロッキング:指を絡める(私が教わった握り)
- オーバーラッピング:指を重ねる
- ベースボールグリップ(テンフィンガー):野球のように10本指で握る
特にベースボールグリップは、その名の通り野球の握りに近いもの。もし最初にこの存在を知っていたら、野球経験者の私は、まずこれを試していたかもしれません。
でも、その存在を知ったのはかなり後になってから。すでにインターロッキングに慣れてしまっていて、今さら他の握りに変えると違和感がすごい。結局、私は今もインターロッキングに落ち着いています。
これも一つの教訓です。最初に複数の選択肢を知っておけば、自分に合う握りをもっと早く見つけられたかもしれない——だからこそ、この記事で握り方は3種類あることを、初心者の方には伝えておきたいんです。
問題①:強く振ろうとして、握りが深くなっていた
初心者がやりがちな失敗の典型ですが、私はとにかく力んで握っていました。
特に問題だったのが、「強く振ろう」とすると、握りがどんどん深くなること。「飛ばしたい」という気持ちが強いほど、グリップをギュッと握り込んで、手がクラブに深く被さっていく。
野球で「しっかり振れ」と教わってきた人間が、ゴルフでもそれをやってしまうわけです。
問題②:気づいたらストロンググリップになっていた
そして、強く振ろうとして握りが深くなった結果——気づいたらストロンググリップになっていたんです。
ストロンググリップとは、両手を「閉じる方向」に被せて握る握り方。これ自体は悪い握り方ではなく、現代ゴルフでは標準的でもあります。
ただ、問題は——自分で意識してストロンググリップにしていたわけじゃないということ。
教わったのはインターロッキングのニュートラルな握り。でも、強く振ろうとして握り込むうちに、手が回転して勝手にストロングに変形していた。これに気づいた時は、「え、いつの間にこんな握りになってたの…」とびっくりしました。
意識的に選んだストロングなら問題ないんですが、無意識のうちに変形していたのが厄介でした。自分のスイングなのに、自分のグリップを把握できていない——これが初心者の典型的な状態だと思います。
「グリップを直さなきゃ」と気づいた、いくつかのキッカケ
そんな私が**「グリップを根本から見直さないとダメだ」**と気づいたのは、いくつかのキッカケが重なった結果でした。
キッカケ①:打球が安定しない
毎ラウンド、ナイスショットとミスショットの差が大きすぎる。良い時は気持ちよく飛ぶのに、悪い時は全く当たらない。**この「再現性のなさ」**が、ずっと気になっていました。
スイング自体は、それなりに固まってきたはずなのに、結果がバラバラ。
芯で捉えた打球が思ったところに飛んでいない、打感と出球はいいのに思ったところにいかない
こんなことが続いた時に思いました。
「スイングが原因じゃないのか…?じゃあ、もっと根本の何かか…?」
そう考えた時、ようやくグリップに目が向きました。
キッカケ②:曲がり幅が大きい
そしてもう一つ、球の曲がり幅も気になっていました。
スライスが出ること自体は仕方ないにしても、その曲がり方が日替わり。今日は軽いスライス、明日はドスライス、別の日には軽いフック——球質が安定しないんです。
これも、後から考えればグリップが日替わりで変わっていたせいでした。前述の通り、握っているうちに勝手にストロンググリップに変形するので、その日の握り具合で球質が変わっていたわけです。
「もしかして、毎日違うグリップで打ってるんじゃないか?」
この気づきが、グリップ修正の大きな転機になりました。
グリップ修正のために、私がやったこと
「グリップを直そう」と決めてから、私が取り組んだのは——自分に合うグリップを徹底的に追求することでした。
やったこと:色々な力感とグリップを試した
正解を「教科書」に求めるんじゃなくて、自分の身体で試行錯誤するアプローチを取りました。
具体的には:
- 力感:強く握る、弱く握る、その中間、色々な強さを試す
- グリップの形:ストロング寄り、ウィーク寄り、ニュートラル、色々試す
- 左右のバランス:左右どちらをリードにするか、力のかけ方を変えてみる
練習場で1時間、ひたすらグリップを変えながら打つみたいな練習を、何度もやりました。
「正解は人によって違う」と気づいた
色々試して気づいたのは——グリップの正解は、人によって違うということ。
教科書には「こう握るのが理想」と書いてあります。でも、
- 手の大きさ
- 指の長さ
- 関節の柔らかさ
- スイングタイプ
- 持って生まれた感覚
これら全部が人によって違うので、「全員にとっての正解」はないんです。
だから、他人の真似ではなく、自分の身体で試して、自分に合うグリップを見つけるしかない。これが、グリップ修正に取り組んで分かった一番大事な真実でした。
グリップの力感について|「切り返しまで」と「振っている時」は違う
ここで、グリップの力感について、私なりに掴んだ感覚を共有します。
よく「卵を握る程度の力で」と言われますよね。これは確かにその通りなんですが、私の感覚をもう少し正確に言うと——
切り返しまでは「卵を握る程度」
アドレスからトップ、そして切り返しまでは、**「卵を握る程度」**の優しい力感を意識しています。ここで力むと、スイング全体が固くなってしまうので。
振っている最中は「握る力を意識しない」
一方、実際にクラブを振っている最中は、握る力を特に意識していません。
切り返しまでに適切な力感を作れていれば、あとは振ることに集中するだけ。インパクトで「強く握ろう」とか「緩めよう」とか考えると、逆にスイングがぎこちなくなります。
つまり私の場合、「構えから切り返しまでは卵を握る程度、振り出したら握りのことは忘れる」——これが一番スムーズに振れる感覚でした。
このあたりも人によって違うので、自分の感覚を探ってみるのがおすすめです。
グリップを直した結果——安定性と曲がり幅が劇的に改善
グリップを意識的に管理するようになって、明らかな変化が出ました。
変化①:打球の安定性が大幅に上がった
それまでナイスショットとミスショットの差が大きかったのが、球質が揃ってきたんです。
「今日のドライバーは右に出やすいな」と分かっていれば、ティーグラウンドで左を狙えばいい。球質が予測できるようになったことで、コースマネジメントも一段と楽になりました。
変化②:曲がり幅が小さくなった
それまでドスライスが出ていたのが、意図しない大きな曲がりがほぼ消えました。
完全な真っ直ぐではないものの、**「狙った場所の周辺」**に飛ぶようになった。これだけで、OBが激減し、スコアが安定するように。
スコア管理アプリで自分の傾向を見ると、グリップを意識し始めた時期から、明らかに安定度が上がっているのが分かります。
野球経験者が陥りやすい、グリップの3つの罠
ここまでの体験を踏まえて、野球経験者がゴルフで陥りやすいグリップの罠を3つにまとめます。
罠①:「しっかり握る」癖が抜けない
野球では**「バットをしっかり握れ」**と教わります。これがゴルフでも出てしまうのが、野球経験者の最大の罠。
ゴルフのグリップは**「卵を握る程度」と表現されることが多いですが、野球出身者の感覚だと「え、そんなに緩くていいの?」**と不安になります。でも、緩く握るほうがヘッドが走る——これがゴルフの摩訶不思議。
修正のコツ
練習場で、「自分には緩すぎる」と感じるくらいから始める。最初は不安ですが、慣れるとそっちのほうが球が飛ぶことに気づきます。
罠②:強く振ろうとして、知らないうちにストロンググリップになる
野球のバッティングは、力強く振る動作。これがゴルフに出ると、強く振ろうとするほど握りが深くなり、勝手にストロンググリップに変形します。
私もこれをやっていました。教わったのはインターロッキング(ニュートラル)なのに、振っているうちに気がついたら手が被ってきている。
修正のコツ
毎ショット前にグリップを確認するルーチンを作る。「今、ニュートラルか?ストロングに寄ってないか?」と意識的にチェックする習慣をつけると、変形を防げます。
罠③:左右のグリップが連動していない
野球のバッティングは片方の手主導で力を入れる動きが基本です。
これがゴルフに出ると、片手だけで強く握って、もう片方の手が緩いみたいなアンバランスなグリップになります。これだと、スイング中に手元がブレやすく、球が安定しません。
修正のコツ
両手の力感を意識的に揃える。両手とも「卵を握る程度」を意識して、片方が強くなりすぎないようにチェック。
🫲 右利きレフティだから感じる、グリップの難しさ
ここで、**私のような「右利きレフティ」**特有の話をさせてください。同じ境遇の人には、けっこう刺さる話だと思います。
そもそも、なぜ右利きなのにレフティなのか
私は右利きです。でも、ゴルフは**レフティ(左打ち)**でやっています。
理由は、野球だけ左打ちだったから。子供の頃、野球を始めた時に足が速いという理由で左打ちになり、それが染みついていました。その名残で、ゴルフでも左で構えたほうが、強く振れる感覚があったんです。だから、ゴルフもレフティを選びました。
一応右打ちにも挑戦してみましたが強く触れないし何よりスイングがダサすぎて恥ずかしさのあまりレフティに変更しました(笑)
右手の感覚は強いが、フェース面を安定させるのが難しい
ここからが本題です。右利きレフティの私がグリップで感じる難しさは——
右手(利き手)の感覚は強いので、力は伝えられる。でも、球を押し込んでフェース面を安定させる感覚が、ちょっと劣るということ。
私がYouTubeやレッスン記事でよく言われる感覚に、こんなものがあります:
「利き手の手のひらを、クラブフェースと同じ向きに見立てて振る」
右利きで右打ちの人なら、この感覚は分かりやすいはずです。利き手=後ろの手(右手)が、フェース面をコントロールする感覚。
でも、右利きレフティの私の場合、後ろの手は左手。つまり、利き手じゃないほうの手でフェース面をコントロールすることになります。
この「利き手じゃない手でフェース面を安定させる」というのが、私にはなかなか難しかった。力は右手(前の手)で伝えられるけど、フェース面の繊細なコントロールは、感覚の鈍い左手に委ねられる——このアンバランスさが、グリップの安定に時間がかかった一因かもしれません。
同じ「右利きレフティ」の人へ
もしあなたも、私と同じ**「右利きだけど、野球の名残でゴルフはレフティ」**という人だったら、この感覚に心当たりがあるかもしれません。
明確な解決策があるわけではないんですが、**「自分は利き手じゃないほうの手でフェース面をコントロールしている」**と自覚するだけでも、グリップへの向き合い方が変わります。私の場合は、左手(後ろの手)の感覚を意識的に鍛えることで、少しずつフェース面が安定してきました。
ニッチな話ですが、同じ境遇の人には届いてほしい話です。
グリップを確認する、シンプルな方法
最後に、自分のグリップを客観的に確認する方法を紹介します。
方法①:練習場でスイング動画を撮る
これが一番確実です。スマホでスイング動画を撮って、インパクト前後の手元を確認する。
- 力みが入っていないか
- グリップが変形していないか
- 左右のバランスは取れているか
動画なら自分のスイングを客観視できます。月イチゴルファーには必須の道具です。
方法②:毎ショットの前にグリップを確認する
ルーチンとして、毎ショット前に手元を見る習慣をつける。
- 握りの形は同じか?
- 力みすぎていないか?
- ストロング/ウィークに寄っていないか?
これだけで、「気づかないうちに変形している」問題は大きく減ります。
方法③:色々なグリップで打ってみる
「自分に合うグリップ」を見つけるには、実際に色々試してみるしかありません。
ストロング、ウィーク、ニュートラル、強く握る、弱く握る——全部試して、自分が一番気持ちよく振れる握りを探しましょう。教科書の「正解」より、**自分の身体の「正解」**のほうが、最終的にスコアに繋がります。
まとめ|グリップは「目に見えない、でも一番大事な部分」
最後にまとめます。
グリップが上達の最初の関門である理由
- ✅ クラブと身体をつなぐ唯一の接点
- ✅ ここが不安定だと、スイングは絶対に安定しない
- ✅ でも目に見えないので、自分でも気づきにくい
野球経験者が陥りやすい3つの罠
- しっかり握りすぎる(卵を握る程度が正解)
- 強く振ろうとして、知らないうちにストロンググリップに変形(ルーチンで防止)
- 左右のバランスが取れない(両手の力感を揃える)
グリップ修正のための行動
- 練習場で色々な力感とグリップを試す
- 自分に合うグリップを見つける(教科書の正解じゃなくて、自分の正解)
- スイング動画で客観的に確認する
- 毎ショット前のチェックをルーチン化する
最後に——同じ野球経験者のあなたへ
ゴルフを始めたばかりの野球経験者は、スイングやトップを気にしがちです。でも、まず疑うべきはグリップかもしれません。
私自身、5年やってきて、**「最初に直すべきだったのはグリップだった」**と痛感しています。スイングを変える前に、グリップを見直す——この順序を意識するだけで、上達のスピードは大きく変わるはずです。
このブログ「レフティパパの月一ゴルフ研究所」では、これからも野球経験者目線の上達ヒントを発信していきます。同じ境遇のあなたの参考になれば嬉しいです⛳
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